セラ乗り必修単語集               HOME


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「アイドリング回転数」
アクセルを戻していてもスロットルのバイパスバルブから流入する空気によりエンジンが動きつづけている状態のこと。セラに搭載の5E−FHEエンジンの場合設定値はMTが750rpm、ATが800rpm。アイドルアジャストスクリュー(サージタンク右上方のゴムキャップの中)で調整できる。ATの信号待ちでガクブル来たらエンジンマウントの取り替え時かも。

「アクセスウインドウ」
他車ではアルシオーネSVX以外類を見ない形状のウインドウ。セラでいうとキャノピーガラス部分と可動ウインドウ部分が分離しており、可動部分のウインドウをこう呼ぶ。料金所のチケットを取るのはセラ乗りの修羅場とも言えるし、窓を開け閉めしてもサイドミラーにかかる部分は動かないため水滴を除去することもままならない。

「旭ガラス」
主に自動車用のガラスを生産している会社。加工に高度な技術が要求されるであろう、曲面で構成されたセラのガラスを造り上げた。この会社の協力がなかったらセラは完成しなかったかもしれない。ちなみに管理人のセカンドカー、ホンダアクティトラックのガラスもココ製。

「ASSY」
アッシーと読む。アセンブリーの略。組み立て済み部品のことであり、また複数の部品からなる一つの部品のこと。細部に分解できるが、組み立てられた状態で販売されているキットのことを指す。ヘッドライトASSYと言えばレンズやバルブキャップゴムなどから成り立つヘッドライトユニット全体のことを言う。細かい部品単位での発注ができる部位とそうでない部位がありセラの場合サイドミラーがASSY単位販売の一例。

「雨漏り」
これだけ開閉部分があるセラには避けられないトラブル。主な浸水個所としてはワイパーアーム取り付け部分のカウルベンチレータやサイドシル等がある。思いのほか天井からの浸水は少ない。ほっとくとカビるので対策が必要。

「アムセラ」
アムラックス東京(池袋のトヨタオートサロン)の2周年を記念して企画された、セラ唯一の特別仕様車。限定50台生産とされたが、実際に世に出たのはわずか19台だったという噂。ボデーカラーは深緑とシルバーのツートン、緑のホイールキャップ、オリジナルシート表皮、専用エンブレム、専用マット、カーテシ付近にドア反射マーク。あたかも2シーター車のように見せる、後席トノカバー。平成4年の後期型で、AT、SLSS付き、鉄チンという設定のみ。セラ海苔の間でも稀少すぎてしばしば忘れられる。が、通に言わせれば国宝級。

「R134」
いつからとは厳密にはわからないが平成6年辺りから生産されたトヨタ車のエアコンガスはオゾン層を破壊しない新型のフロンに変更されていて、そのガス名称がこれ。セラにも一部の後期型に搭載されている。冷房能力本来としてはやや劣るがガス漏れした際には豊富な在庫と安価ゆえセラ海苔には羨望の的でもある。134aエアコン搭載セラは後期セラの中でもさらに希少な存在。正式名称はHFC134a。

「R12」
セラに限らず、ひと世代前の自動車エアコンガスがこれ。オゾン層を破壊する能力を持ち、今では完全な悪役。すでに全フロンメーカーに生産中止の傾向があり、値段は高騰を続ける。エアコンブローにおいて修理代金の不安を増大させる一因となっている。ほとんどのセラがこのガスを用いたエアコンを装備している。134型エアコンラインに換装したセラも実在するが、交換費用はかなりの額に上るらしくセラライフの長短を含めた修理内容の検討が必要とされよう。正式名称はCFC12。1995年末を持って生産が廃止されたことになっている。

「異音」
旧車と呼んでもよいセラには避けられない言葉。常にどこかしら異常な音がするが、足回り、エンジン、ボディ、エアコン、内装など発生箇所は様々。中にはドライブシャフトの破れ、ピストン棚落ち、エアコンガス漏れ、ボディクラックなど廃車を選択させるような費用を要求する場合もある。そのためセラの中古車を選ぶ際には必ずこれらの異音をチェック、できれば識者を呼んで鑑定を行うべきだろう。

「ECU」
エンジンコントロールユニットの略称。エンジンの置かれている状況から燃料噴射量を決めたり、異常を感知して様々な抑止行動を取ったりするコンピュータ。重大なのが燃料噴射MAPで、吸入空気量(圧力)とエンジン回転数(rpm)から燃料を噴射する量を決めている。セラの味付けはトコトン中速域でのトルキーさを増すように設定されているようで、エンジンの性質とセラオーナーの用途予想に基づいた最適なセッティングなのでは、と思われる。

「EFI」
トヨタが誇る電子制御式燃料噴射装置の略。キャブ式でなくてよかった、いやいや。アクセル開度・吸気負圧等から適正な燃料噴射量を算出、データを元にインジェクションを行うという賢い機構。セラが万人に受け入れられる理由でもあり、運転のしやすさなどに一役買っている。

「インストゥルメントクラスタフィニッシュパネル」
名前がとても長いが要はメーターパネル上のヒサシのことである。隠しネジ2本で固定されている。簡単に言えばメーターフード。10700円で未だ購入可能。塗装すると見栄えがよいがフロントガラスに映りこむためつや消し塗装の必要有。

「インチアップ」
セラに改造魂を持つ人間なら誰もが考えることであろう。セラは純正が14インチホイールであり、そのインチアップ選択幅は15〜17と用途に応じて幅広い。大抵の方は15インチを装着するようで、195/50R15がパワーその他のバランス的に最もふさわしいとされている。最近のコンパクトカーの純正サイズは185/55R15が多いようであり、やや通を語る向きの方はコチラ。

「内張り」
類義語は内装。内張りはダッシュボードを含まないイメージがある。セラ発売当時としては非常に斬新なデザインであり、発売から10年以上経過した今でもその形状は人目を惹くものがある。特異な形状を持つ運転席エアコンダクトはドリンクホルダーの取り付けに悩み、後部内装は経年劣化と日射で次第にゆがんでくるなど問題点も多多ある。改造野郎としては内装をすべて剥げる方がもてはやされるようで、ドア内張りがその第一関門と言えよう。前期セラにはベージュ(正式名称はグレージュ)とブルーグレー、後期はライトグレーで統一される。前期はボディーカラーにより配色が指定されている。前期と後期のグレーは若干色合いが違い、部品共販も後期グレーに統一されているため前期セラには色が合わないこともある。

「エアクリ」
いわゆるエンジン内部への異物混入を防ぐ役割を持ち、吸気ダクト過程に存在する。セラでいうと左前アッパーマウントの横。なかなかどうしてキノコ型の高効率エアクリへの交換が困難であり、その原因としてはセラのエンジンルームがとても熱いことが挙げられる。例え効率を良くしても吸気温度が上がってしまうのだからお勧めできないが、インテークラインのほとんどを除去できるため軽量化としては一役買う。純正形状での交換を除き、エアクリの効率化には知識と対策が必要とされる。

「エアコン」
セラといえばエアコンである。全面ガラスのグラッシーキャビンから注ぐ日光をハンパではなく、エアコンをかけていても暑い。というよりは熱い。日光が肌に刺さるのである。場合によっては冬にも冷房を入れることであろう。これが壊れると、夏にセラに乗ることは自殺行為にもなりかねず、修理代金も内容により20万コースとなる恐れがあるため快適性を見ても経済性を見ても壊れてはならない部品の一つである。しかし、壊れやすい(泣)1500ccながらワンランク上のエアコンが装備されていることは有名である。参考までにセラ前期型3700kcal/h、後期型3900kcal/h、90系カローラ3600kcal/h、EP82が3500kcal、80系チェイサー4300kcal。

「エアコン吹出口」
セラでエアコン吹出口と言えばほぼ運転席側の方を指す。特異な形状ゆえに市販のドリンクホルダーの装着に難儀する。ただこのエアコンダクトの内径は62φと60φメーターを埋め込むには格好の形状でもあり、エアコンダクトを殺してもかまわないという管理人のような人には有用な形状でもある。最近の車がこういった丸型のダクトを採用しているのはセラが先進的であった証拠にもなるとセラ乗りは思いたくてしょうがない(笑)

「エキマニ」
エギゾーストマニホールドの略称。EXマニ。エンジンの排気をマフラーに送る配管で、4気筒の排気を1つにまとめる役割を果たす。セラ用社外エキマニは存在しないがサイノス用で出ているフジツボ社製を装着可能。

「AZ−1」
マツダ社の軽で、ガルウイングを持つ超希少車。ミッドシップ、ターボ、ガルウィング、そして実用性無という要素をすべて備えた世界最小のスーパーカー。樹脂製カウルの発想はあのNSX以上。AZとはオートザム(マツダ販売チャネルの一)のこと。噂では恐ろしく事故致死率が高いらしい。セラなんて話にならないほど中古車市場では値段が高騰しており、未だに100万の値をつけるモノもある。

「ABS」
いわゆるフルブレーキでもタイヤロックしないですよ装置。メーカーオプションで、選択すると自動的に4輪ディスクブレーキ車となる。もちろん安全性は装着車の方が高いのは言うまでもないが、エンジンルームの一部、右ヘッドライト後方のスペースを若干占拠してしまうこともあり後付けHID装着やターボ化ブーストコントローラー装着時には結構厄介モノとなる。

「Fヘッド」
別名トヨタ内製エンジン(笑)低・中回転トルクを重視した実用的カムを装備するDOHC(DoubleOverHeadCamshaft)エンジンのことでセラの5E−FHEのFはこれを意味する。一応ツインカム。違いはカムということでヘッドが異なるだけのため、これらのエンジンを「Fヘッドの」と区別して呼ぶ。対比すると高回転型エンジンは「Gヘッド」。セラの5E(Fヘッド)はタイミングベルトで排気側のカムを回し、そのカムがギア駆動で吸気側のカムを回す仕組みなのに対しGヘッドはタイミングベルト1本で2つのカムを回転させる。あくまでトヨタエンジンのお話なので注意。

「エンジンオイル」
車の血液とも言われ、エンジンの潤滑・冷却を主に担当。セラの5Eエンジンの場合エレメント交換時で3.4L、標準交換時で2.9Lを必要とする。管理人的お薦めは部分合成の10W−40が季節を問わずお薦め。希少車だけになるべく硬めのオイルで乗ったほうがよいのかもしれない。

「エンジンマウント」
エンジンを振動を軽減しつつボディに固定する部品。具体的には3つあり、2つはエンジンを、1つはエンジンと直結しているミッションを支える。金属のボディと金属のエンジンをゴムを使って接続することにより振動・静粛性を保つ効果があるが、経年劣化でゴムの油脂分が抜けて硬化すると振動が増す。

「オガパー」
Big1のブランドであるShootingStarが製作する世に2つしかない社外フロントエアロバンパーの一つ。開口部を大きく取り、攻撃的なスタイルへとセラを変身させる。材質はFRPであり標準ウインカーはクリアレンズとなる。(cf:G5)

「オガリス」
同じくShootingStar製のセラ用マフラーである。音は車検に通るか通らないかの弱爆音であり、アクセルを踏みたくなる音であると形容されることが多い。テール径は100φで、メインパイプは50φ。やや低回転でのトルク抜けがあるものの、総じて運転スタイルが高回転へとシフトするためトロいと思うことは少ない。(cf:レガリス)

「オペルティグラ」
OPELのコンパクトカーであり、ヴィータよりはクラスが上の車。ハッチ形状等、カタチがなんとなくセラに似ていることから「ニセラ」「偽ラ」と呼ばれることが多い。走っていくさまを見るとドキッとしてしまう車である。

「温度補償ステー(ドアバランサーステー)」
夏冬間でのドア操作荷重差を一定にさせる働きをする。ステー内に窒素ガス、オイルを充填させてあり、温度差でオイルの体積が変化し、ピストンロッドを上下させる。ドアダンパー(見えるヤツ)内はおもに窒素ガスで満たされており、温度差によってガスの圧力が大きく変化、ロッド反発力も変化する。補償ダンパーのピストンロッドの上下によって、両ステーをつなぐリンクが可変し、ドアダンパーが勢いよくあがる温度下では補償ダンパーが重くし、ドアダンパーが元気ない温度下では、補償ダンパーが軽くする、という動作をしているらしい。夏と冬で、見えるドアステーの角度が異なるようで。写真に撮って確認してみよう。一般的に、ドア下がり(ギロチン化)の原因は見えるダンパーの劣化であるとされるが、換えてもまたすぐに下がってきてしまうようなら、見えない温度補償ステーも換えてみよう。お値段1本12100円也。

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